クリニックによってそれぞれの考え方があり、またインプラントの納入メーカーとの兼ね合いによって情報が錯綜してしまっています。しかし、あくまで客観的に言わせていただくと、媒体に掲載されている情報には誤りや解釈の相違が多くみられ、われわれ医療関係者でも明確に答えられない不明瞭な部分があります。
例えばCMCについて、フランスでは使用禁止とありますが、実際には流通しておりクリニックでも使用されています。また、色(着色)の問題も指摘されていますが、配合されている薬剤は非常に微量であり、基本的に問題はありません。また、バイオセルに関しては安全性を強く打ち出していますが、実際にはFDAの書類審査で棄却されている事実もあることを考えると、安全性を強調することに疑問は残ります(最新の情報では再度審査をおこなっているという報告もあります)。エリートジェルに関してはFDAの書類審査は通ったようですが、まだ、認可は下りていません。しかし、書類が通ったということは大きな進歩であると思います。これらのことから判断すると大切なのは使用するバッグを公平に選択できることと、実際に触ってみて自分で確認できることが重要であるということです。
私たちが考える豊胸術はバッグの問題だけではなく、治療環境や術後のアフターケアが非常に重要なのです。豊胸術を含むすべての治療にはなんらかのリスクが伴う可能性はあります。また、考えもつかない不意のリスクの可能性が無いか問われれば、“絶対に無い”とは言い切れません。起きたリスクに対してどこまで適切に誠実に対応できるかが重要と考えています。 |